大手企業の経理職は「安定性」「高待遇」「キャリアアップの可能性」が魅力で、多くの転職希望者から人気を集めています。しかし、応募条件や求められるスキル、業界ごとの特徴を理解していないと、転職活動で思わぬ壁にぶつかることもあります。
本記事では、大手企業の経理職に転職するために必要な経験やスキル、業界別の傾向、年収事情まで徹底解説します。メーカーや子会社、東京の求人動向など、具体的な情報も網羅。キャリア戦略の立て方や選考突破のポイント、転職エージェントの活用法まで、成功に直結するノウハウをお届けします。
「経理でキャリアアップしたい」「大手企業で安定した働き方を手に入れたい」と考えている方は、ぜひご覧ください。
- なぜ大手企業の経理は人気なのか
- 1.安定性とブランド力
- 2.キャリアアップの可能性
- 3.待遇面の魅力
- 大手企業の経理は年収が高い
- 大手企業の経理に転職するために必要なスキル・経験
- 必須スキル
- 歓迎される経験
- 人気の業界・企業・地域別にみる経理の特徴や求人動向
- 業界別の傾向
- メーカー系大手企業の経理の特徴
- 大手子会社の経理の特徴
- 東京の大手企業経理の求人動向
- 大手企業の経理への転職を成功させるためのポイント
- 1.キャリア戦略を明確にする
- 2.選考突破に必要な書類選考・面接への対策を行う
- 3.バックオフィス特化の転職エージェントを活用する
- 大手企業の経理への転職成功にはバックオフィス特化の転職エージェント「AGS」の活用がおすすめ
なぜ大手企業の経理は人気なのか

大手企業の経理は、転職市場で常に高い人気を誇ります。ここでは、その背景を以下の3つの視点から整理します。
- 安定性とブランド力
- キャリアアップの可能性
- 待遇面の魅力
1.安定性とブランド力
経理は企業の財務基盤を支える重要なポジションです。
特に大手企業の場合、倒産リスクが低く、景気変動にも比較的強いという特徴があります。
加えて、企業ブランドの価値はキャリア形成において大きな武器になります。
そのため、履歴書に大手企業での経理経験を記載できることは、将来的な転職やキャリアチェンジにおいて強力なアピールポイントとなるでしょう。
2.キャリアアップの可能性
経理は専門職でありながら、キャリアの選択肢が広い職種です。
大手企業では、定型業務からスタートし、決算業務、税務申告、連結決算、IFRS対応など高度な業務へとステップアップできます。
また、DX・データ分析といったリスキリングや英語力も昇進に有利です。
さらに、管理職やCFO、経営企画へのキャリアチェンジも視野に入ります。
大手企業の一般的なキャリアプランを以下の表にまとめました。
| 主な業務 | 必要スキル | 特徴 | |
| 入社直後 | 仕訳入力、請求書処理、経費精算などの定型業務。 | 簿記2級程度、Excelの基本操作。 | 経理の基礎を身につける。 |
| 中堅レベル | 月次・四半期・年次決算、税務申告、固定資産管理 | 決算業務経験、会計ソフト操作(SAPなど)、税務知識。 | 専門性を高めるか、管理職を目指すか |
| 管理職レベル | 経理チームのマネジメント、予算策定、経営層への報告。 | マネジメント力、財務分析、IFRS対応。 | 経理から財務・経営企画へのキャリアチェンジも視野に。 |
| 経営層 | 企業全体の財務戦略、資金調達、M&A対応。 | 高度な財務戦略、英語力、経営判断力。 | 決算・税務の専門性に加えて、経営視点や英語力、マネジメント力が求められる。 |
このように大手企業ならではのスケール感と業務の幅広さが、キャリアアップを後押しします。
3.待遇面の魅力
大手企業の経理職が人気を集める理由のひとつとして、待遇面の圧倒的な優位性が挙げられます。
厚生労働省「令和6年 賃金構造基本統計調査」で経理が属する「会計事務従事者」の給与水準をみると以下のとおり、従業員数1,000人以上の企業は、他の企業規模と比較して明らかに高水準です。
なお、大手企業の定義は従業員数1,000人以上、年間売上数百億円以上、資本金1億円の主に3つがありますが、本記事では厚労省の調査結果の従業員数1,000人以上を大手企業のデータとしてみていきます。
| 企業規模 | 10~99人 | 100~999人 | 1,000人以上 |
| 平均年齢 | 44.8歳 | 42.2歳 | 41.7歳 |
| 勤続年数 | 11.5年 | 12.9年 | 15.3年 |
| きまって支給する現金給与額 | 375,600円 | 387,100円 | 458,600円 |
| 年間賞与その他特別給与額 | 913,100円 | 1,227,200円 | 1,712,300円 |
| 労働者数 | 4,538人 | 6,109人 | 5,420人 |
出典:厚生労働省「職種(特掲)、性、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)」を参考に作成
さらに、勤続年数が長い傾向にあることから、安定したキャリアを築きやすい環境であることもわかります。
加えて、大手企業は福利厚生の充実度でも群を抜いています。
住宅手当や退職金制度はもちろん、近年では時代に合わせてフレックス制度やリモートワークなどの導入が進められており、柔軟な働き方が可能なケースが多いです。
このように大手企業の経理は、ライフステージの変化に対応できる制度が整っているため、長期的なキャリア形成においても安心感があります。
大手企業の経理は年収が高い

経理で転職を考える際、最も気になるポイントのひとつが「年収」です。
結論から言えば、大手企業の経理は年収水準が圧倒的に高いという事実があります。
厚生労働省「令和6年 賃金構造基本統計調査」のデータをもとに、企業規模別の概算年収を算出すると、以下のとおりです。
| 企業規模 | 10~99人 | 100~999人 | 1,000人以上 |
| 概算年収 | 約 5,420,300円 | 約 5,872,400円 | 約 7,215,500円 |
大手企業(従業員数1,000人以上)は約720万円と、999人未満の企業より100万円以上高くなっています。
また、国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」によると、正社員の平均年収は545万円です。この数字と比較しても、大手企業の経理職は明らかに高水準であることがわかります。
前章で解説したとおり、勤続年数や福利厚生を含めると、総合的な待遇差はさらに広がるでしょう。
そのため、「経理で年収を上げたい」「安定した環境で働きたい」という方にとって、大手企業への転職は有力な選択肢です。特に、決算業務や税務申告の経験がある方は、即戦力として評価されやすく、年収交渉でも有利になります。
大手企業の経理に転職するために必要なスキル・経験

大手企業の経理への転職を成功させるためには、求められるスキルや経験を正しく理解しておくことが重要です。
特に大手企業では業務の専門性や正確性が求められるため、即戦力となる知識や実務経験が評価されます。
ここでは必須スキルと歓迎される経験に分けて詳しく説明します。
必須スキル
- 日商簿記2級以上
経理業務の基礎知識を証明する資格として、日商簿記2級以上は必須とされています。特に決算業務の経験がある場合は、即戦力として高く評価されます。 - Excelスキル
経理業務では大量のデータを扱うため、Excelの高度な機能を使いこなせることが重要です。ピボットテーブルやVLOOKUP、IF関数などを活用できるスキルは必須です。 - 会計ソフト
大手企業ではERPシステムを導入しているケースが多く、SAPやOracleといった会計ソフトの操作経験があると業務への適応がスムーズです。
歓迎される経験
- 決算業務
月次・年次決算に加え、グループ企業を含む連結決算の経験は特に評価されます。大手企業では連結決算が必須となるため、実務経験があると強みになります。 - 税務申告・IFRS対応
法人税や消費税などの税務申告業務、国際会計基準(IFRS)への対応経験は、グローバル展開している企業で重宝されます。こうした専門性を持つ人材は、キャリアの幅を広げやすいです。
人気の業界・企業・地域別にみる経理の特徴や求人動向

ここからは、人気の業界・企業・地域別に経理職の特徴や求人動向を解説します。
業界特性や地域ごとの採用状況を理解することで、転職活動の戦略を立てやすくなります。
業界別の傾向
製造業、IT・サービス業、商社・流通業、金融業界の4つに分けて、経理の特徴を解説します。
- 製造業
原価計算や在庫管理に関する知識が重視されます。製品別の原価管理や工場との連携が必要になるため、管理会計スキルが求められます。 - IT・サービス業
プロジェクト単位での収益管理やサブスクリプションモデル対応が重要です。クラウド型ERPの利用経験があると評価されやすいです。 - 商社・流通業
海外取引や為替管理に関する知識が必要です。輸出入に伴う税務やIFRS対応経験があると強みになります。 - 金融業界
金融商品に関する専門知識やリスク管理の理解が求められます。監査対応やコンプライアンスへの知識も重要です。
次の項目から、高待遇と安定性から人気のメーカー系大手企業と、未経験者が狙いやすい大手子会社の経理の特徴を解説していきます。
メーカー系大手企業の経理の特徴
メーカー系企業では、原価計算や在庫管理が重要な業務となります。
製造業特有のコスト管理スキルが求められ、決算業務に加えて、製品別の利益分析や原価低減施策への関与がキャリア形成に直結します。
大手子会社の経理の特徴
子会社経理は、親会社との連結決算対応が必須です。
単体決算に加え、グループ全体の報告業務やIFRS対応など、専門性の高いスキルが身につきます。
こうした経験は、大手企業本体へのキャリアアップにも有利です。
東京の大手企業経理の求人動向
東京は大手企業の本社が集中しているため、経理職の求人が非常に豊富です。
特にIT業界やメーカー系企業で採用が活発に行われています。
決算期前や年度末には求人数が増える傾向があるため、転職活動のタイミングを見極めることが重要です。
業界動向や企業別の経理職の特徴、転職タイミングをふまえて、最適なキャリア選択をするためには、専門性の高い情報とサポートが不可欠です。
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大手企業の経理への転職を成功させるためのポイント

大手企業の経理職への転職を成功させるためには、計画的なキャリア戦略が必要です。
主なポイントは以下の3つです。それぞれ詳しく説明します。
- キャリア戦略を明確にする
- 選考突破に必要な書類選考・面接への対策を行う
- バックオフィス特化の転職エージェントを活用する
1.キャリア戦略を明確にする
大手企業の経理職への転職を成功させるには、まずキャリアの棚卸を行い、これまでの経験・スキル・資格を整理しましょう。
自身の現状を把握したうえで、専門職としてスキルを深めるのか、管理職を目指すのかを決定します。
目指すポジションをゴールに設定して、必要な資格取得や業務経験の積み方を計画的に進めることが重要です。
2.選考突破に必要な書類選考・面接への対策を行う
大手企業の経理職は応募者が多く、他者と差をつける準備が必要です。
職務経歴書では、決算業務や改善実績を具体的な数字で記載し、経理スキルを明確に示すことが重要になります。
面接では、正確性や数字への強さ、論理的な説明力が重視されます。過去の業務経験を具体的な数字で示し、課題解決力やコミュニケーション力をアピールすることが成功の鍵です。
3.バックオフィス特化の転職エージェントを活用する
転職エージェントを利用すれば、書類選考や面接を通過するための具体的なアドバイスを受けられます。
特に経理職に詳しいエージェントを活用することで、以下のメリットがあります。
- 非公開求人へのアクセス
- 専門知識を活かしたサポート
- 年収交渉の強力なサポート
- キャリア戦略の提案
- 転職活動にかかる時間と労力の削減
経理職は専門性が高いため、バックオフィスに強い転職エージェントを活用することで、希望条件に合う大手企業の求人に効率的にアクセスできるでしょう。
大手企業の経理への転職成功にはバックオフィス特化の転職エージェント「AGS」の活用がおすすめ
大手企業の経理職は安定性・ブランド力・高待遇が魅力です。成功のためには、キャリアプランを明確にし、必要なスキルや経験を把握して準備することが重要です。
さらに、業界別の特徴や求人動向を理解し、選考突破に向けた書類・面接対策を行うことが欠かせません。
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監修者
株式会社AGSコンサルティング
クライアントサクセス部・サブマネージャー
花井 功
外食産業の店舗責任者からジョブチェンジして、採用サービスを取り扱うITスタートアップ(現プライム上場)に2013年に入社。IS、FS、CSと役割を変えながらスタートアップから大手上場企業まで採用コンサルティングに従事。その後、RPO、人材紹介の事業立ち上げフェーズに参画。2025年AGSコンサルティングにて人材ビジネスの立ち上げ責任者として入社。現在に至る。